日本の木質ペレット自給率、さらにダウンして20%に 国内生産< 輸入
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 林野庁は9月7日、2017年の木質粒状燃料(木質ペレット)の国内生産量は12.7万トンで、前年から0.6万トン(5.3%)増加したと発表した。
用途別に見ると、燃料用としての生産がほとんどを占め、12.2万トン(構成比96.5%)となっている。
また、木質ペレットの工場数は岐阜県、奈良県など6県で計6工場増加する一方で、群馬県、新潟県など6府県で計7工場減少したことから、前年比1工場減の147工場。
 
国内生産量トップ4県は前年と同じ、5位に高知県
 都道府県別に生産量を見ると、上位5位は、岡山県(28,803トン、製材残材中心)、沖縄県(20,255トン、建設発生木材中心)、
宮崎県(13,984トン、丸太・林地残材中心)、北海道(6,324トン、丸太・林地残材中心)、高知県(5,031トン、製材残材が主)だった。
1位~4位までの順位は2016年と変わらなかったが、高知県の生産量が秋田県の生産量(4,901トン、製材残材が主)を上回り、
5位が入れ替わった(2016年の秋田県の生産量は5,669トン)。
沖縄県、岡山県、奈良県など20府県では、生産量が計1.3万トン増加したのに対して、宮崎県、熊本県など18道府県では、生産量が計0.6万トン減少し、
全体として生産量は0.6万トン増加した。
 
原料入手別に見ると製材工場等残材からの生産が5.7万トン(構成比45.0%)、丸太・林地残材からの生産が4.6万トン(同36.3%)、
建設発生木材が2.2万トン(同17.1%)だった。
丸太・林地残材から生産されたものを樹種別で見ると、スギが2.9万トン(同62.2%)、マツが1.2万トン(同25.7%)、ヒノキが0.5万トン(同10.7%)だった。
 
 
2016年度比で1.5倍増近い木質ペレットの輸入量
同庁は、木質ペレットとPKS(ヤシ殻)の輸入量の推移についてもまとめている。
2017年における木質ペレットの輸入量は、前年比46%増の50.6万トン。前年同様、主にカナダ、ベトナムからの輸入が増加している。
これらにより木質ペレットの自給率は、前年比5.7ポイント減の20.0%へ下落した。
 
 
また、2017年におけるPKS輸入量は、前年比49%増の113.7万トン。
木質ペレットの代替燃料として競合関係にある燃料用のPKSの輸入量は近年急増している。
主な輸入先国はインドネシアとマレーシアだ。
 
 
林野庁は、毎年「特用林産物生産統計調査」により、特用林産物の生産量等について調査を行い、その生産動向等について公表している。
今回は、そのうち2017年における「木質粒状燃料(木質ペレット)」の生産量等について公表した。
 
(出典元:環境ビジネスオンライン)
 

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