あふれるプラごみ、世界をむしばむ/中国
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資源・エネルギー

もう中国には流せない

 プラスチック製品のごみ(廃プラスチック=廃プラ)が、日本各地であふれています。主な輸出先だった中国が輸入規制に踏み切り、

日本でリサイクルが追いつかないためです。

 ある廃棄物処理業者は、コンビニや企業から出るペットボトルなどを買い取り、中国系の輸出業者に売ってきました。

しかし、中国は昨年末、環境汚染の深刻化から、レジ袋やペットボトルなど日常生活で使われた廃プラの輸入をストップしたのです。

 財務省の貿易統計によると、今年1~5月の中国への廃プラ輸出量は3万トンで、前年同時期の51万トンの6%に激減しました。

このため、国内の廃プラの行き場がなくなってしまったのです。業界関係者によると、保管場所がいっぱいになった廃棄物処理業者が増えているといいます。

 回収業者は廃プラの引取料を相次いで値上げし、排出する企業の経費もかさんでいます。専門家は「長期的には、プラスチックごみの発生量を減らす

とともに、リサイクル設備を増やさなければならない」と指摘しています。

 

ごみ63億トン/リサイクルわずか6億トン

 1950年代以降、世界中で発生したプラスチックごみが63億トンにのぼり、うち49億トンは処分場や自然環境中にごみとしてたまっているとの推計を、

アメリカの大学の研究チームがまとめました。たまっている量は2050年には120億トンに達する可能性があるといいます。

 プラスチックの大量生産が始まった1950年代以降の生産量や廃棄量などを各国の統計データをもとに推計した結果、生産量は83億トンで、

ごみの量は63億トンと推定されました。ごみのうち8億トンは焼却され、6億トンがリサイクルされました。

環境中に残ったとみられる49億トンは、東京スカイツリー(鉄骨部分)の重さに換算すると約14万個分にあたるそうです。

 プラスチックは環境中で分解されにくく、研究チームは「環境に深刻な影響を与える恐れがある」と指摘しています。

(出典元:産廃WEB)

 


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