【シリーズ】川崎エコタウン Vol.3 ~川崎エコタウン概要・基本方針~
関東

業界の取組み

Vol.3では、川崎エコタウンの概要・基本方針について説明したいと思いますが、
 
その前に、なぜ川崎市がエコタウンプランを策定したのか、ご紹介します。
 
まず、1990年代の川崎臨海部の状況ですが、「バブル経済の崩壊」や「製造業から情報・サービス業への産業構造の転換」、
 
「アジア諸国の台頭」により、事業所を閉鎖したり、海外へ事業所を移転してしまう企業が増え、臨海部に遊休地が増える
 
「臨海部の空洞化」という大きな課題に直面しました。
 
一方、1990年代は、廃棄物が大量廃棄される「廃棄物の社会問題」や「地球温暖化」、「エネルギー消費の増加」といった
 
新たな環境問題に直面した年でもありました。
 
このような状況のなかで、川崎市では川崎臨海部を活気ある産業都市の姿を取り戻すためにどうしていけばいいか、企業等と考えました。
 
そして、川崎臨海部には、「環境技術の集積」や「活力のある企業の集積」があったこと、遊休地が多く「土地の確保が容易」
 
であったことから、川崎エコタウン構想を策定し、最先端のリサイクル施設の建設をはじめとした環境と産業の
 
両立したまちづくりを進めることになりました。
 
 
 
                       (資料提供:川崎市)
 
 
以下が川崎エコタウンの概要です。
 
・1997年に通商産業省(現在:経済産業省)からエコタウンプラン承認
 
・川崎臨海内部全体(約2,800ha)が対象エリア
 
・立地する既存企業の資源循環型生産活動への展開や、新たな資源リサイクル施設の建設を促進
 
・廃棄物等を原料・生産資源として利用する循環型・省資源型の「川崎ゼロ・エミッション工業団地」を整備
 
 
 
川崎エコタウン構想は大きく4つの柱で構成されています。
 
 
 
 
                           (資料提供:川崎市)
 
 
1つ目が「企業自身のエコ化」。こちらでは企業によるリサイクル施設の整備を行っていくこと等を挙げています。
 
2つ目が「企業間連携による地区のエコ化」。1事業所でのリサイクルでは限度があるので、企業間連携により、
 
地区全体でエコ化を進めていこうというものです。
 
具体的には、「川崎ゼロ・エミッション工業団地の整備」や「資源循環のマッチング」等を挙げています。
 
 
3つ目が「環境を軸として持続的に発展する地区の実現に向けた研究の実施」。
 
川崎臨海部の企業が中心となって組織された「NPO法人産業・環境創造リエゾンセンター」等と連携し、資源循環の高度化や、
 
廃熱利用に向けた研究を行っています。
 
 
4つ目が「成果の情報発信 海外への貢献」。これまで説明してきた柱のなかでできた成果を発信し、
 
海外への貢献にもつなげていこうというもの。
 
この取組の一環として、毎年「川崎国際環境技術展」を開催し、環境技術における優れた技術やノウハウを川崎から国内外へ発信し、
 
出展企業・団体と国内外とのビジネスマッチングの場を提供します。
 
(詳しくは第11回川崎国際環境技術展/川崎イノベーション展まで。)
 
 
 
次回Vol.4からは、資源リサイクル施設の紹介と、実際に工場へ見学し、各企業の生の声を紹介したいと思いますのでお楽しみに。
 
 
 
 

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