廃棄物リサイクルがアート写真に 平林金属の処理現場撮影の作品集
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金属などのリサイクル処理現場を写した写真集「もう一つのものづくり LIVE WITH RECYCLING」が出版された。リサイクル業の平林金属(岡山市)が被写体として協力し、奈良県在住の写真家・百々(どど)武さん(40)が2015年から約2年かけて撮影。家電、自動車などの廃棄物が銅やアルミニウムといった資源に再生される過程に、アートとしての光を当てている。

つぶされ、さいころ状の塊になった廃車や家電、それを引き上げる巨大クレーンの爪、大量のねじ…。パソコンの基板を分解したり、産業機械のケーブルを1本ずつ外したりと、工場での日々の作業の様子も収めている。使い込まれたヘルメットと作業着を身に着け、誇らしげに現場に立つ社員の集合写真も印象的だ。

「私たちが日常使っているものが破壊、細分化される過程に衝撃を受けるとともに、角度や光の当たり方で表情を変える被写体に魅力を感じた」と百々さん。「ものが捨てられた後の知られていない世界で、社員たちが新たな命を吹き込む作業に感銘を受けた」とも言う。

写真集は岡山市の企画制作会社が発案し、京都の出版社が発行した。表紙には、さびや傷が刻まれたH鋼のアップの写真を使っている。平林金属は「作業服の汚れや廃棄物のさびなど、ともすればコンプレックスに感じがちな部分をアートとして捉え、われわれに新たな気付きを与えてくれた。写真集をきっかけにリサイクルの意識が高まれば」としている。

A4判、176ページ。1冊2500円(税別)。全国の主な書店で扱っている。

 

出典:山陽新聞digital


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